2008年01月28日

五十三次復刻版の彫り師と摺り師

 昨日TVで「よみがえる浮世絵ロード」という番組が放映された。同じ時間に女子マラソンが行われていたのでビデオにとったものを見た。

 広重の東海道五十三次の版画復刻版が昨年完成したことから、番組は広重や北斎などの浮世絵に影響を受けた印象派のモネ、マネ、ロザンヌらの作品を、女優の壇れいさんがフランス他の美術館を尋ねて、持参した復刻版の浮世絵と比べるというものであった。
 内容そのものもなるほどと感じられるものであったが、浮世絵の版画の復刻に携わった渡辺和夫氏と摺り師の吉田秀雄氏という方が登場した。

 このお二方、実は私が数年前茨城県の生涯学習講座で「多色摺り版画」を初めて学んだときの講師だった。素人の受講生30人ほどをやさしく丁寧に指導してくださり、私自身、このときから木版画に興味を抱くようになった。

 講座が終わったあと、版画工房を営んでおられる石下町(現常総市)で行われた展示会に妻と出かけ、様々な作品を鑑賞するとともに吉田さんの「摺り」の実演を見させていただき、さらに"市川鯉蔵の定之進"の版木を使って摺らせていただいた思い出がある。(そのとき摺った版画)

 その後、失礼をも省みず年賀状のやり取りを続けさせてもらっているがこんなに有名な方とは知らずびっくりしている。とても気さくな渡辺氏なので許していただけると思うが・・・。  


Posted by 風車 at 20:27Comments(0)