2008年01月12日

リトグラフ講座(1)

 今日から3日間、静岡県立美術館実技室開催の「版画入門講座 リトグラフ」に参加している。実技室では年間に「木版」、「シルクスクリーン」、「銅板」、「リトグラフ」の入門講座があり、私は今回で一応全ての版画講座を経験することになる。

 他の版画に比較して"リトグラフ"の理屈、原理は説明が難しい。石の板に新油性の部分と親水性の部分をもうけ、板全面に水分を含ませた後、ローラに油性のインクを付けて転がすと、油と水の反発作用で新油性の部分にのみインクが着肉する。ここに紙を置いて上から圧力をかけるとインクが紙に転写されるというもの。
 描画した部分を新油性にすれば"絵"になる。

 現在では石の板は非常に高価であるので、アルミ板が使用される。今日はこのアルミ板に、自分で版画にしたい"絵"を油脂性物質からなるダンマトグラフ、リトクレヨンというコンテを用いて描いた。私は以前制作した「木版」、「シルクスクリーン」と同じ絵柄を選んだ。

 明日はアルミ板に描いた"絵"を新油性の部分にするための処理を行い、3日目に印刷することになっている。どんなものができるのかが楽しみである。


 写真は本物の石に参加者が適当に"絵"を描いたもので、明日以降、先生が処理、印刷してくれることになっている。  


Posted by 風車 at 19:26Comments(0)