2008年01月14日

リトグラフ講座(2)

 昨日完成させた版を使ってのリトグラフの摺りを行った。リトグラフの原理も難解だが、摺りの工程も他の木版画などに比べるとかなりの手数を要する。

 "油性絵の具と水"の反発を利用するので、版の乾燥を防ぐため絶えず表面に薄い水の層を作らなければならない。
 また油性絵の具はローラで付着させるのだが、その濃淡を調整するのが難しい。今回は3枚の版画を制作したが、その手順についてはもう一度良く振り返らなければ思い出せない。技術的に難しいというより、手数が多く、忙しくて覚えきれない感じであった。

 先日写真を掲載した石の版に参加者が適当に書いた絵を摺ったものと、私が作って摺った絵を写真で示す。
 他の版画技法との大きな差はリトグラフは描いたままが表現できる版画手法であり、作品を見てもコンテの跡が明瞭に現れている。


 この富士山の図案については木版、シルクスクリーン、リトグラフがそろったことになる。同じ図案で銅版画にチャレンジすることを考えている。
  


Posted by 風車 at 18:35Comments(0)