2008年07月29日

「発明王・エジソン展」始まるよ

 明日30日から8月17日(日)まで、グランシップで「発明王エジソン展」が開催される。今日はこの催事にボランティアで参加する人たちに対して、内容のレクチャーや実演コーナーの説明などが行われた。
 私はこの催事には参加しないが、日常活動での仕事が早目の終わったのでこの説明会をのぞいてみた。

 今回展示される発明品他は㈱バンダイのコレクションから厳選された約200点で、発明品にかかわる説明をバンダイの関係者から受けたがとても面白かった。


 入口の最初のパネルに書かれた言葉は”素敵なこと"をあらわす「Wonderful」。「Wonder」は"不思議",「ful」は”たくさん”を表す。つまり「素敵なこと=不思議がいっぱい」となる。"不思議と感じることは素敵なこと"からこの展示が始まる。

 エジソンは小学校入学後(8歳)、3ヵ月で学校を辞めてしまう。
このときすでに、1+1=2の問題に対して「コップに入った水二つを別の容器にいれたらひとつではないか、一つ一つの粘土も一緒にしたらひとつの粘土の固まりではないか、一枚のお皿も割れてしまったらいくつにもなる」と言う疑問を持ったそうだ。

 以後教師をしていた母のナンシーさんの教育を受ける。このお母さん、息子から投げかけられる"疑問"を一緒にいろいろと調べ、その答を求めるだけではなく、そこに関連した様々なことを同時に興味を持たせたと言う。

 後年、電球を発明したとき、当時の家庭には電気がきていなかった。そこで発電所の建設を考えた。水力発電所は山の高いところに立てる必要があり、そのためには道の舗装とダムを作るため材料が必要と考え、丈夫なコンクリート(ポートランドセメント会社設立)を発明した。労働者のために建てる建物のコンクリート枠を薄板で造ることを考えてベニヤ合板を発明。ところが板が薄すぎて釘が使えない。そこで縦横の繊維が入った布に接着剤をつけて今でいうガムテープのようなものをつくり使用した。
 家庭内でも安全を考えコンセントを発明する。

 電球の発明からそれを取り巻くいろいろな技術の発明を導くことは、子供の頃の母の教育から生まれたものに違いない。

 「電話」も発明したが、特許の提出時期の遅れで"ベル"の発明となった。ところが初めての電話利用で当時の人たちは最初の一言をどのようにしゃべったらよいかわからなかった。「ハロー」と言う言葉はこのためにエジソンが考えた"造語"だそうだ。

 今自動車メーカーでは電気自動車の開発が盛んであるが、1900年ごろエジソンが作り販売した4人乗り電気自動車は1回の充電で160km走ったと言う。発明した点火プラグを仲の良い友人フォードが使ってガソリン車を安く販売したことから、電気自動車はセレブな女性用としてのみ売れたそうだ。それはガソリン車は点火のためにボンネットにハンドルを入れて回す必要があったことが理由のようだ。

 発明した蓄音機が展示されて、当時のエジソンの声や音楽も聴くことができるし、同じ原理で作ったキットで自分の肉声を録音し聞くコーナーもある。

 はじめは正直言って今の時代「エジソン」で人が集まるだろうかと思ったが、とても面白く、親子で見たら楽しいし、夏休みの良い思いでになると思う。

 エジソンは生涯で1900余の特許を取得したそうだ。われわれは発明・特許などはとても無理と考えてしまうが、何か困ったとき、安易に買ってきたりするのではなく、自分でどうしたらよいかを考えて、その方法を見つけ出したときの喜びを感じる人間でありたい。  


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2008年07月28日

夏の富士山

 日中の暑さの中では歩く気がしないので、最近はもっぱら夕方6時過ぎに出かけている。

今日は清水港方面に向かっていたところ、富士山が全貌を現していた。この時期は霞んでいたり、雲がかかっていて冬ほどはその姿を見ることができない。夏のなので富士山の雪は全く見えない。


 今は夏の登山で賑わっているだろう。私が富士登山に挑戦したのは今から20余年ほど前の学生時代。大阪の同級生が登りたいといったので、計4人で御殿場の親戚に泊まり、翌朝頂上を目指した。

 幸い登頂はしたが、帰りの須走り付近で友の一人が軽い高山病のような症状になり、びっくりしたがなんとか下山した思い出がある。
 8合目以降の登りが大変だったことと、須走り付近では砂に足をとられながら具合の悪い友を挟んで降りたことが懐かしい。

 散歩から帰宅した7時ごろ、西の空はきれいな夕焼けであった。ニュースでは金沢や神戸で突然の大雨で浸水したり人が流されたことが報じられていた。

 子供の頃には8月末に出てきた"ツクツクボウシ"がすでに鳴き始めた。気候の変動がどんどん進んでいる。  


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2008年07月27日

ミュージカル「Freddie」

 昨夜19時30分頃から、ミュージカル「Freddie~少年フレディーの物語~」のゲネプロ(最終リハーサル)を見学する機会を得た。 このミュージカルは、今日27日(日)15時からグランシップ 中ホール・大地で公演されるもの。

 原作は「葉っぱのフレディー いのちの旅」として大ベストセラーとなり、ミュージカルとしても何度も上演されている。
 今回は一人の不治の病に侵された少年が、病室の窓から見えるかえでの葉っぱを自分や友人に見立て、春から秋、そして冬を向かえ落葉とともに死を迎えると言うストーリーとなっている。

 主演の少年は島田歌穂さん、身体も大きくないのでまさに少年にぴったり。1時間半にわたり、死に立ち向かうけなげな少年を演じる姿に感動した。

 社会人になりたての頃、友達とミュージカルを見たことがあるが、そのときはコメディーであったので”あー 面白かった"で終わってしまった思いである。

 60歳を越えた今この「Freddie」を見て、誰もが迎える"死"というものに自分がその時どう対応できるかを考えさせられた。
 
 今回のゲネプロ見学は主催側・出演者側のご好意により実現したものであるが、中ホール5列目、中央付近から迫力のある公演と全く同じリハーサルを体験できたことは素晴らしい思い出となった。  


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2008年07月23日

日本平の花火

 静岡に転居して見る二回目の日本平の花火。
 夜7時半過ぎから打ち上げ開始。


昼間からの西風が強く、はじめの頃は清水側からは煙で見えなくなりそうであったが、幸い久能海岸方向の海に沿って流れたのでこちらからも良く見えた。

 ほぼ、一時間、連続して打ち上げられた花火を涼しい風とともに十分満喫。

 これからは夏本番、安倍川、清水港祭の花火が続く。  


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2008年07月20日

日本画の模写講座

 東海地方も梅雨明けして"夏本番"。夜もだいぶ寝苦しくなってきた。

 19日の土曜日と今日の2日間、県立美術館の実技室で「日本画模写」講座が開催されました。
 今年の2月、ガンダーラ遺跡展にちなんで「仏像」を日本画で描く企画があり、そのときはボランティアで参加しましたが一度「日本画」なるものを経験したいと思っていました。

 今回も講師は実技室創作週間で日本画インストラクターで指導されている日下文先生。
 参加者は浜松から来た二人の女子高生を含めて14人。第一日目は収蔵作品のうち5点の日本画作品を森学芸員の解説で"直見(じかみ)"をして、自分が模写する作品を決めました。

 続いて日下先生から「上げ写し」という技法の説明を受けました。この技法はNHKTVで2~3年ほど前に放映された「源氏物語絵巻の復元の記録」でも紹介された伝統的なもの。
 下絵の上に薄美濃紙を置き、美濃紙の下側に新聞紙で作った丸棒を張り、この丸棒をローラーのように巻き上げ、下絵を見て、再度ローラーを下げて美濃紙の上に直接筆で描く方法。

 もともと絵を描くことがほとんどない私なので、筆の動かし方がわからない上、ローラーを上げて見た部分を、ローラーを下げて美濃書きの上に書こうとしても見た絵が直ぐに頭から消えてしまう有り様なのでとても大変でした。
 現役の美術部の高校生は日本画の経験は無いと言うものの、手馴れた様子でどんどん仕上げていきました。

 二日目の午後、悪戦苦闘の末なんとか一枚模写を完成。もっとも"模写"とは程遠いものとなってしまったが・・・。
 これが私の作品でも、との絵は「百猿図」で作者は狩野栄信、19世紀初頭の作品とされています。
 このあと、作品の「裏打ち」の方法も教えていただき、参加者が十分満足のなか、講座が終了しました。  


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2008年07月16日

灯篭流し

 昨夜の送り火で今年の静岡のお盆が終わった。

 今夜は清水区の巴川のいくつかの橋から恒例の灯篭流しが行われた。昨年は強い風ですぐに川岸に流されたが、今年は川の中ほどを次々に流れていった。

 "家内安全"などと書かれた灯篭はひとつ500円だそうだが、次から次へと灯篭を求めて願いを込めて流す人たちの姿や、玄関先で迎え火、送り火を燃やし祖先の霊を敬う様子はすさまじい勢いで発展する現代の中でちょっとホッとさせる風景だ。
   


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2008年07月14日

「鑑真和上」坐像は張子?

 先週の土曜日から静岡県立美術館で始まった「鑑真和上展」のボランティアを対象とする内覧会に行ってきました。

 鑑賞に先立って行われた森学芸員の説明や新聞の記事によると、756年 5度の渡航失敗にも屈せず、12年目の6度目にしてようやく日本の土を踏んだ唐の高僧「鑑真和上」はそのとき66歳であったと言う。

 第一展示室には唐招提寺金堂に安置されるご本尊を守護する四天王立像のうち、多聞天と広目天の二像が鑑賞者を出迎える。ご本尊は、実物大の写真がエントランスホールに飾られているが、その大きさにびっくりする。

 続いて金亀舎利塔が飾られている。これは和上の渡航の際、激しい風波のため舎利は海に没してしまったが、金色の亀が舎利を背に海中から浮かび上がってきた、との寺伝に基づく造形とのこと。蓮華唐草の透かし彫りが施された塔の部分に、和上が故国から持ってきたガラス製の舎利壷を透かし見ることができる。

 「鑑真和上」坐像は弟子の忍基が見た夢から和上の死が近いことを悟り、その姿を映したものだそうだ。像の高さは80.1cm。見る人の感じ方にもよるが、正面と横あるいは斜めからの表情がちょっと違うように思える。横からの表情で目立つ、すっきりと伸びて尖った鼻に意志の強さを感じた。


 この他に東征伝絵巻、梵天立像、帝釈天立像、如来形立像など国宝9点、重要文化財34件を含む約140点の寺宝が公開されている。
 開催は8/31まで行われている。

 ところで「鑑真和上」坐像は張子と同じ作り方だそうだ。粘土で原型を造り、その上に麻布を漆で貼り固め、乾燥した後に粘土を取り除く脱活乾漆造と呼ばれる技法を使い、朱や墨で彩色されている。とても手間と時間のかかる製法であったが、天平時代にはけっこう取り入れられた方法とのこと。ちなみに坐像の重さは約8kgぐらいだそうだ。

 この作り方を、木の型に和紙を貼り付けて小学生に体験してもらう「夏休みワークショップ」が美術館実技室で7/29,30と7/31,8/1の2回に渡って行われる。  


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2008年07月12日

吉宗と宗春の時代

 今年も図書館で本を借りてよく読んでいる。2日ほど前に読み終わった本は諸田玲子著の「ゆめの遊女(あと)」。

 八代将軍吉宗の時代のお話で、西国を襲ったウンカによる凶作で苦しむ九州の漁師の妻が亭主を捨て、ひょんなことから異国人とともに尾張名古屋を目指し、一方江戸に住む武士が、女敵き打ちの相手として吹き込まれた尾張名古屋の藩主宗春を追いかけるもの。"遊女"は全く関係なし。

 名古屋にいたるまでの二人のそれぞれの苦闘と当地での出会いが話しの中心ではあるが、背景にあるのは吉宗と宗春の争い。
 このころは紀伊徳川家と尾張徳川家で将軍継承争いが続き、、尾張家の藩主らが相次いで謎の死を遂げたという時代背景があり、さらに質素倹約をはじめとした改革を進める吉宗に対して、これに反発する派手でおおらかな宗春の対立があった。
 藩主の性格を反映して当時の名古屋は活気にあふれ、東西庶民のあこがれの地であったそうだ。

 この本を読む直前、東郷隆作の「御町役うずら伝右衛門(上)、(下)」を読んだが、こちらは主人公の「うずら伝右衛門」が宗春の落としだねで、吉宗との争いの中で宗春を補佐すると言う筋書きだが、時代背景は全く同じで当時の名古屋に対するあこがれや両者の確執も同様に描かれていた。

 図書館の棚から偶然手にした本であるが、全く同じ時代の同じ背景の本に続けて出会ったことに少々驚いた。  


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2008年07月07日

ウッドバーニング

 1ヶ月ほど前、水見色の高山・市民の森で開かれた植物鑑賞会のとき、昼の休憩時間を利用して年輪がきれいに見えるように斜めに輪切りした薄い板に、名前などを彫ってバッジを作る遊びも紹介された。

 電熱ペンという道具を用いて、電流で金属の先端を加熱させ、木などを焦がして色を付けた。これがけっこう面白そうなので、その後、担当者に問い合わせて名前や購入方法を聞いてみた。

 購入はネットを利用したとのことだったので調べてみたら、同じ製品でもずいぶん値段にばらつきがあった。その中で最も安いショップで購入手続きをとったところ一週間ほどで手元に届いた。

 製品名は"May Pen"、製造元は"白光"という半田ごてなどを作っている会社。入門者向けのこの電熱ペンは郵送料含めて3600円余であった。電圧をスライダックで変えて先端の温度をコントロールできる上級者用は10,000円以上する。
 シナベニヤなどの板に下絵を書いて、この電熱ペンでなぞるとその部分が焦げて絵ができる。ペン先は細い、中、太いの3種類と発泡スチロール切断用が付属されている。

 処女作は鳥の"ビンズイ"。とても簡単に描くことができて面白い。この名前を調べたところ「ウッドバーニング」と言うようだ。
  


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2008年07月03日

梅雨の晴れ間のサイクリング

 これも昨日の話ですが、どんよりした曇り空の下、ぼろぼろの自転車で三保半島一周のサイクリングをしてきました。

 駒越付近から新しくできた国道150号のバイパスをくぐって自転車専用道路に出て、北東方向に海岸線を走る。
 この辺の道路にはサボテンがたくさんあり、今は黄色の花が満開。海岸は安倍川の砂が流れなくなったせいで侵食が進んだ部分があちらこちらに見える。
 投げ釣りをしている釣り人が数人いた。


 羽衣の松付近は自転車進入禁止なのでいったん海岸線から離れ、御穂神社の前を通って清水五中付近から再び海岸に出て三保灯台まで走る。飛行場ではヘリコプターによる海難救助の訓練が行われており、その前の砂浜には多くの釣り人がいた。秋になると離岸堤付近に多くの釣り人が集まるが、今はここがポイントのようだ。

 海水浴客のための"海の家"もすでに設営されており、「夏近し」を感じる。ここや真崎灯台付近から見る冬の富士山は素晴らしいが、今日は全く見えず。

 三保内浜海水浴場付近では小学生の団体がカヌーと釣を楽しんでいた。若者はウインドサーフィンをしていたが、このスピードには驚いてしまう。まさに海面を滑っている様子。


 三保造船所を過ぎたところからは199号及び155号に沿った自転車道を折戸湾に右手に見ながら走る。途中、ヤマダ電機に寄って店内をぶらぶら見歩く。最近のパソコンの説明を聞いたが、高機能を期待しなければノートタイプでも10万円以下となりずいぶん安くなったと思う。

 ドリームプラザでは観覧車の建設が進んでおり、人が乗る"カゴ"も半分以上取り付けられている。


 JR清水駅まで行って自宅に戻る。所要時間は約2時間、距離は約23kmのサイクリングでした。
おかげで今日は脚の腿が筋肉痛。
  


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2008年07月02日

梅雨の晴れ間に・・・

 今年の梅雨はよく雨が降る。しかも”しとしと”というのではなくけっこう強い雨も降る。これも温暖化の影響であろうか。

 昨日はちょっと涼しく雨の心配も無かったので清水区の秋葉山まで足を延ばしてみた。
 途中、八幡宮の境内に"輪くぐりさん"が見えたので寄ってみた。一昨日の日曜日、"輪くぐりさん”が行われたそうで、ちょうど氏子となった人がいて"輪"のくぐり方を教えてくれた。"輪"を左回りに一回、右回りに一回、再度左回りに回ってもう一度くぐって神社にお参りするとのこと。

 こどものころ、現葵区の神社の"輪くぐりさん"に行った記憶があるが、このような正式なくぐり方をした覚えはない。むしろお祭のにぎやかさを楽しんだと思う。
 この神社は現在の江尻小学校付近にあった江尻城本丸に関連したものとのことで大手町、鋳物師町、鍛治町、紺屋町などの城下町のなごりの町名がいまでもいくつか残っている。

 秋葉山までは自宅から約50分、興津港の巨大なクレーンや"さった峠"が見えた。冬であれば富士山も見えるであろうが・・・。
 この近くに県立清水東高校がある。体育の時間であろうか、元気な声が聞こえていた。最近の学校は安全上の面からか、ブロック塀などで中の様子が見えなくなっている。
 子供さんたちの元気な姿を見ることができないのが、ちょっと残念だ。  


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