2008年02月29日

鳥が一方向に並ぶのは・・・

 先日のブログに"たくさんいるかもめはなぜ同じ方向を向いてとまっているのか"という疑問を呈したところ、早速「つくばね」さんから理論的なコメントをいただきました。

 自分でも調べてみようと思い、"鳥"、"とまる"、"一方向"を検索語としてGoogle検索にかけてみました。
 この3つの言葉を同時に含むものは数多く出てきましたが、疑問の解決に通じるものは次のひとつでした。
 これはブログ上で同じような疑問に対してのある人の意見です。
 "鳥は普通、風が吹いてくる方向に向いてとまり、風上に向かって離陸して(揚力を受けやすい)、風に乗って飛ぶ。外敵他の突然の襲撃に備えて常に飛び出せる方向に準備している。"とのことです。

 そういえばあの時、かもめに犬が風上から近寄ってきた際に犬から逃げるのではなく、風上の方向に一斉に舞い上がり、すぐに逆の方向に旋回していました。
 犬が去った後はまた舞い降りて同じ方向に整列していました。

 この疑問に対してまた別の考え方があったら教えてください。  


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2008年02月28日

岩本山

 久しぶりの暖かな良い天気。空もきれいに晴れ上がっているので富士市の岩本山へ出かけた。

 ふもとの実相寺に車を置いてハイキングコースを登り始めたが、これがけっこう急な階段で息が上がる。久能山の階段よりきつかったが、地元の幼稚園生の元気な声に負けるわけにもいかず約15分ほどで上りきる。

 頂上から目にする裾野を左右に長く広げた富士山はとても素晴らしい。先週末の休日は強風で見えなかったといっていたが、今日は雲ひとつない青空に堂々と居座っていた。


 梅もかなり咲いてきており、赤、白の梅を入れた富士山の撮影がいたるところで行われていたが、梅の枝の角度の関係から絶好のポイントには三脚付高級カメラを持った撮影者が集まっていた。

 それにしても高級カメラを抱えた人たちの多いことに驚く。かなりの年配の女性も大きな一眼レフを携えていた。
 またデジカメの手軽さは高齢者にとっても扱いやすそうで、昔のフィルム装着カメラの時代とはまったく様変わりしたといえる。
 うちの奥さんは富士山や梅より、放列を敷いたカメラマンの様子をデジカメに記録していた。

 天神屋で買っていったお弁当を食べた後、別のコースをたどって実相寺まで戻った。途中の茶畑の中から見る富士山も良かった。
  


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2008年02月25日

食事のことぐらい自分で何とかせよ

 週末からの強風は一応収まったものの、今日も風はかなり強かった。

午後、行きつけの1,000円(消費税込み1050円)のカットに出かけた。ここは女性の美容師さん二人でカットするが、お客さんは年配の女性がほとんど。ちょうどお客さんが3人いて、これに美容師さんが加わって"ウイッグ”の話で盛り上がっていたが、その姦しいのに驚いてしまった。

 いつもカットしてくれる女性なので短い時間であるがけっこう私も付き合っておしゃべりをする。
「食事を自分で作ることがあるか」とたずねられたので、「一人のときは自分で作ることもある」と答えると、あるお客さんのだんなさんの次のようなエピソードを話してくれた。

 夕食時、奥さんが料理をしているとき突然鼻血が出て止まらない。かなりの出血にだんなさんはおろおろするばかり。その騒ぎに気づいた隣の奥さんが救急車を呼んでくれて奥さんを担架にのせて運び出すときに、だんなさんは「おれの夕食はどうすればよいのだ」と奥さんに問いかけた。

 これは極端な例と思えるが、リタイアしたらあまり奥さんに寄りかからないほうがお互いによさそうだ。


 カットの後、日の出埠頭のほうまで足を延ばしたら、イベント広場のところに多数のかもめが西日を受けて並んでいた。電線にとまっている鳥も同じ方向を向いていることが多い。なぜだろうか?  


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2008年02月24日

日本の文様 その2

 今月制作した版画も「日本の文様」の中から採ったもので「天体」です。波と雲の組み合わせのようでそれで「天体」というのでしょうか。

 大きさは150mmx225mmで、5枚の板を用いて5色で摺りました。
 色の組み合わせを変えて4種類、摺ってみました。絵具は最初の2枚は日本画用、3枚目がポスターカラー、4枚目が水彩です。

 No.1

 No.2

 No.3

 No.4

 色が違うので比較は難しいのですが、私としては1枚目の色付けがもっとも気に入っています。  


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2008年02月22日

成績最悪 でも賞品ゲット

 予報どおり気温は上昇しましたが菊川のゴルフ場は午前中から強い風が吹き、そのせいばかりではありませんが、今年初めてのゴルフは散々のできでした。悩まされている身体の痒みもどうやら峠を越してあまり気にはならなかったのに・・・。

 ところが今日はオープンコンペであり、成績は隠しホールで決まるハンディキャップが影響します。これがすっかり嵌まって参加24人の中で最多のハンディキャップをもらったため、なんと成績は10位できれいな”サイネリア”の鉢植えを賞品にもらいました。


 実は最終の18番ホールで、30cmほどのパットを「お先に」と言って外したことが、結果的に飛賞に結びついたというなんとも締まらないお話です。
 同じ組で回った方もこちらは2位と5位という優秀な成績で同じく鉢植えをいただきました。  


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2008年02月21日

葉っぱ文字

 昨日、今日と日中はかなり暖かい。この気候に誘われて港のほうに散歩に出かける。

このところ悩まされている痒みも薬の効果かおさまっている。ところが歩いて身体が温まってくるとムズムズとしてくる。
 以前のように身体の広い部分ではなく、足首や手首などの関節部分であり、よく動いていることから熱を発生して痒みを生じるようだ。

 明日は久しぶりのゴルフだが、静岡の最高気温予想は15℃位で暖かいという。通常、冬だと暖かいことを喜ぶが、こんな体調であると痒みに悩まされそうで、ちょっと心配にもなる。

 清水・浜田小学校のグランド脇を歩いていたら学校の菜園があり、そこの畑に野菜の葉で描いた緑の文字があった。「心やさしい浜っ子」。  


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2008年02月19日

身体が痒くて・・・

 先週の金曜日の夜、体が突然痒くなり、風呂に入ったら足の太もも、ふくらはぎ、足首、手首、腕に赤い斑点が多数出てきた。
 とにかく痒くてすぐ風呂から出て、応急的にオロナイン軟膏を塗っておいた。食事で生ものや刺激性のものを摂った記憶もないし、虫刺されを別にすれば今までジンマシンのような発疹の経験はないのでびっくりしてしまった。

 週末のことゆえ病院にも行かず経過を見たが相変わらずで、暖かになると痒みが出てくる。布団に入って体が温まるとムズムズしてくるので眠りも浅くなって困ってしまった。

 週明け、早速病院の皮膚科に行った。ジンマシンではないけれど何の症状かはわからないとのことで、一週間分の飲み薬と塗り薬を処方してくれた。

 昨日からこれらの薬のお世話になっており、気のせいか少し楽になった模様だ。医師は"お風呂は構わない"といったが、温まると痒いので風呂に入るのが怖い。

 60余年、大きな病気には罹らなかったが、最近、肩が痛くて腕が上がらない、口内炎ができやすくなった、長く歩くとひざが痛いなど身体のいろいろなところで"がた"がきていることを実感する。仲良く付き合っていくしかないと思っている。  


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2008年02月17日

塀に腰掛けている木

 数日前「一休み丸太」を紹介しましたが、同じ住宅地の近くにブロック塀と鉄柵に一部が覆いかぶさって生長している木を見つけました。



 この写真の様子からするとずいぶん前からこのような形になったと推測されます。何と言う木か名前は知りませんが柔軟性のある体質(?)のようです。  


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2008年02月15日

龍華寺 「涅槃図」公開

 お釈迦様が生まれたのははな祭りもあり、4月8日であることは知っているが入滅したのが2月15日であることはつい先日まで知らなかった。

 清水区・龍華寺は江戸時代からの日蓮宗のお寺で、蘇鉄や文豪高山樗牛の墓などで有名である。
 この本堂には「涅槃図」なるおしゃか様の亡くなったときの絵が飾ってあるが、年に一度だけの公開がこの日にちなんで行われた。

 「涅槃図」は二つありほぼ同じ構図であるが、ひとつは2003年日本画家・日下文氏が描いたものである。227.5cm四方の「涅槃図」にははなやかな植物に囲まれて横たわったお釈迦様が描かれた明るい日本画であった。

 蘇鉄は樹齢1100年というわが国最古最大のもので天然記念物となっている。
 また日本平の裾野にそった墓地には「滝口入道」で有名な高山樗牛の大きなお墓がある。ここから見える富士山の美しさに引かれてここに埋葬する遺言を残したとのこと。お墓にある樗牛の石像は富士山を見つめていた。

 約40年前、この龍華寺に泊まったことがある。若かったゆえこんな由緒あるお寺に宿泊したことさえわからなかったことを今後悔した。  


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2008年02月14日

版画年賀状展 開催中

 今、清水市民文化センター(桜橋)で「版画年賀状展」が開かれています。毎年この時期に開催されますが、今年も500点余の作品が飾られています。


 プロの作品や一般の作品などとにかく驚くできばえです。私も知っている(こちらの一方的ですが・・・)方も3人おりました。

 昨今はパソコンの広がりで年賀状も印刷が増えていますが、これを見ると送る人の努力と暖かさを実感します。

 展示は日曜日まで行われていますので興味のある方やお近くの方は是非ご覧ください。  


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2008年02月11日

日本平山頂と雛人形

 富士山がきれいに見えたので、買物の帰りに日本平に寄ってみた。


 山頂の展望台からは青空の下に富士山、駿河湾、三保半島がきれいに眺められた。
 駐車場には近県ナンバーの観光バスや乗用車も混じり満杯状態。梅祭りも開催中だがまだ満開にはちょっと早すぎるようだ。
 日本平ホテルの芝生のほうは家族連れがチラホラ。ここも富士山を見るには絶好のポイント。


      (左からヒツジ、馬、ヘビ、竜の鳥獣雛)

 ホテルの従業員の方がいたので「お雛さんの展示は何時からですか」と聞いたら「開催中です」と1階ロビーの会場まで案内していただいた。
 磯谷家の所有するお雛様が毎年飾られる。今や各家庭ではほとんど見られなくなった豪華なお雛様をたくさん見ることができる。羊や竜などの珍しいお雛さま、折り紙で作ったもの、いろいろな日本髪を紹介したお雛さまほか貝合せなども展示されていて、男性でも楽しめる。  


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2008年02月09日

興津・寒桜祭り

 関西、名古屋、関東は雪、静岡は午後から雨。
 雨が降り出す前の午前中、妻と傘をザックに入れ、電車に乗って興津の寒桜祭りに行ってみた。柑橘試験場の一般公開も同時に行われていることから9時半頃到着の電車からはこれらを目的としたお客さんが多数、下車。

 柑橘試験場は昨年見ているのでパスして、今日は寒桜祭りが行われている公民館を目指す。途中、興津の紹介となると必ず出てくる"鯛焼き"屋さんに寄る。開店は11時からとのことだが特別に焼いていただいたものを購入。ここの鯛焼きは100円と安い上、甘さもちょうど良いのが気に入っている。

 会場はすでに大勢の人で賑わっており、並んだテントで野菜、お菓子、地元の名産、お弁当ほか食べ物類を売っていた。
 ステージでは幼稚園児がお遊戯を披露し、和服や日本髪の女性、朝鮮通信使、次郎長などの仮装をした男性、女性が場を賑わせていた。


 興津は"あんこ"で有名。小豆も特別に安く販売しており、大盛りの一枡100円が大人気で長い列を作っていた。並んでいたら同じところで"お汁粉"のサービスも始まりいただいたが甘み控えめ、量もけっこうありおいしかった。

 ここのそばにある公園から、いつも清水側から見えるガントリークレーンすぐ近くにが見えた。
 この後、坐漁荘で甘酒のサービスも受けた。ところで寒桜はどこに咲いているのかと思い、坐漁荘の方に聞いたところ、公民館横の公園に沿った道にあるのだが、まだたくさん咲くほどには成長していないとのことだった。

 帰りは徒歩で清水まで戻る。帰宅後間もなく雨が落ちてきた。  


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2008年02月08日

一休み丸太

清水区・草薙の住宅地の一角に直径30cm余りの丸太を切った「一休み丸太」なるものが置いてある。

ウォーキングや歩き疲れたお年寄りにちょっと休んでもらうようにそこの住人の方が設けたものと推測される。


 まだ比較的新しい椅子であるが、作った人の優しい心が伝わってくる。
  


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2008年02月07日

「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」

 静岡県立美術館で開催中の「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」を見てきました。

先日学芸員の先生からガンダーラの仏像とお釈迦様の誕生から亡くなるまでの解説を聞いていたのでそれを参考に鑑賞しました。
 仏像や仏典図は片岩という石で加工されているのですが、西暦2から3世紀の時代にどうやってこのような彫刻ができたのでしょうか。また表面がとても滑らかに加工されたものもあり、驚きました。
 仏像は見る方向によって光の具合で違った迫力があり、またハンサムで胸肉が発達したスポーツマンを思い起こすのも面白く感じました。

 学芸員の解説のときはスライドで見たわけですが、仏典図の実物はかなり小さく、そこに精巧に物語が彫刻されています。
 ほとんどの展示品がケースなどの覆いのない状態で展示されているので、細かいところまで十分に観察できました。

 一方、バーミヤン遺跡のほうは写真展示が多いのですが、いまさらながら破壊されてしまったことが残念に思います。
 破壊前の二つの大仏は写真でさえすごい迫力を受けますし、石窟の壁画の写真もきれいでした。
 DVDでバーミヤンの紹介が流されていましたが、少年が土を型に入れてレンガを作っていました。400個作製して800円と紹介されていました。この金額がどのくらいの価値があるかわかりませんが、これを見ると日本は恵まれていると感じざるをえませんでした。  


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2008年02月06日

確定申告の季節

 確定申告の時期となった。このような書類は期限が迫ると逆にあせってしまうので早めに対応することにしている。
 今年で3回目となるがパソコンで作成している。税務署からe-TAXの誘いもあったが今年は取りやめていつもどおりのホームページから作成コーナーを選び、ここからそれぞれのデータを入力、結果を印刷して提出することとした。

 前年度の控を元に準備しても税制の改革などで少しずつ変更事項が出てくる。今年は地震保険料控除という新たな項目ができた。今までの火災保険に相当するものだが、5万円までは全額控除対象になっている。

 パソコンでのデータ入力方法も少しずつ改良されているようで今回は案外わかりやすかった。
 ただ、データを入れ終わって、それでは印刷というときに苦労した。印刷時には一度PDFで画面に表示するのだが、PDFを表示するためにはAdobe Reader 8が必要で、このインストールに手間取ってしまった。最新のソフトが必要となるとパソコンにそれなりに詳しい人だけしか利用できないことになるのが心配だ。

 今年は病院通いが多かったので初めて医療控除も行った。パソコンでデータを1件ごとに入力するのはけっこう面倒。税務署に聞いたら一覧表の貼付でもよいとのこと。ただ領収書の添付が量が多いだけにちょっと大変だ。その他の証明書を添付してできるだけ早く提出しよう。  


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2008年02月05日

もうドウダンつつじの芽が・・・

 3月上旬の暖かさということで1時間ぐらい歩くと軽く汗をかくほどの日中であった。明日はまた寒くなるそうだ。

 2月にはいったばかりというのにJR清水駅からエスパルスドリームプラザに通じる歩道脇のドウダンつつじはすでに小さな芽をたくさんつけていた。
茨城にいた頃の花木の芽吹きと比べてあまりにも早いことに驚いた。


 
 全国的に雪が多く降る今年の冬でもやっぱり静岡は"関係なく"暖かいようだ。  


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2008年02月03日

皆さん、素敵な日本画が完成しました

 日本画実技講座「大地のいろと信仰のかたち」の2日目は、初日に作製した”揉み紙”に仏像他の絵を転写して、水干絵具で着色する工程を行いました。

 ”揉み紙”とは膠の濃度の違う2色を重ね塗りし乾燥させた後、紙を揉んで上の色を剥離させてひび割れた模様を生じさせるという絵の下地を作る作業のひとつで、これだけでも美しい線からなる作品ともいえます。

 この揉み紙に念紙といういわばカーボン紙に相当する紙を用いて描きたい絵を転写し、水干絵具で着色しました。
 ほとんどの参加者は日本画は初めての経験で、はじめは水干絵具と膠を指で十分に混ぜる作業に苦労していましたが、金や白他の色付けで完成した絵にはみなさん、それぞれが満足した様子でした。



 今回指導された日下文先生は03年、清水区・龍華寺に「釈迦涅槃図」を描いており、毎年2月15日のお釈迦様の命日にこの絵が公開されます。
 県立美術館で開催中の「ガンダーラ美術」の中にもこの元の彫刻が展示されているのであわせてご覧くださると良いと思います。なお。龍華寺の拝観料は300円です。  


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2008年02月02日

「ガンダーラ美術」のみどころ

 今日明日の2日間、県立美術館で「大地のいろと信仰のかたち」と題して日本画家・日下文先生の指導による実技講座が行われている。非常に人気の高い講座ですぐに定員に達したため、ボランティアでのお手伝いで少しでも内容を理解してみよう考えて参加した。

 現在展示中の「ガンダーラ美術」の中から素材を選び日本画の特性を楽しみながら制作することが今回の趣旨。
 これに先立ち、美術館学芸員の先生から「ガンダーラ美術」の見方を教えていただいた。以下はその概要。

 "ガンダーラ"はインドとのイメージが強いが実際は現在のパキスタンに存在する。今回は130点の展示がある。"仏様の顔"は千差万別でギリシャ彫刻の影響を受けたものもある。その表情の変化に注目することも面白い。

 彫刻は物語になっており、右から左へ、上から下へと話は進む。釈迦は母親のわき腹から誕生し、そのときすでに光輪が頭についている。
 成長するにつれて文武両道に異彩を放つ図も出てくる。出家の際は馬で出て行くが、眠っている妻や他の人々に気づかせないため、天から降りてきた人が馬の足の下に手を差し入れてひずめの音が出ないようにした。
 母は誕生後すぐに亡くなったので釈迦は姉に育てられ、母には天で説法をした。
 釈迦の死後、遺骨を巡って8人の王様が争いを始めたが、調停者が現れて遺骨を等分に分け与えたことで争いが収まり、各王様は遺骨を大事に抱えて帰る。
 この遺骨を納める塔が現在のお寺の始まりとなった。お寺のお参りは"時計回り"となっており、これは神聖とされている右手がお墓のほうを向くようにするためという。

 仏典そのものの内容がこのように仏典図として彫刻でわかりやすく表現されているのは、当時は仏典を読める人が少ないので仏の教えを絵で表すことで理解させたそうだ。

 今日を含め、先月からボランティアの関係で何度も展示室に入っているが実はまだ展示そのものは見たことがない。見方のポイントを指導していただいたので日を改めてじっくり見学したい。  


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2008年02月01日

県立美術館、中学生鑑賞終了

 本年度の県立美術館の中学生芸術鑑賞推進事業が本日で終了しました。10日間にわたり延べ36校、4500名余りの中学生が企画展示の"ガンダーラ美術"と常設展示の"ロダン"の鑑賞を楽しみました。
 中学生の皆さんが楽しみ、さらにトラブルもなく幕を閉じたことはボランティアの立場としてもホッとしています。
 自分たちの中学生時代には芸術に親しむ機会はなかったように思います。そんな点では今の子供さんたちは幸せと感じますが、このような経験を通じて美術や美術館に興味を持ってくれると良いと思います。



 静岡県立美術館と県立図書館、県立大学は日本平の北側に並んでおり、ここからは静岡市内のかなりの部分を一望することができます。
 ところが富士山の見える場所が意外に少ないのが残念です。今日の写真は静岡県立大学の薬草園付近から撮影したものです。裾野は見えませんが朝9時ごろは雲もかかっておらず真っ白な富士山を眺めることができました。  


Posted by 風車 at 19:13Comments(1)