2008年07月14日
「鑑真和上」坐像は張子?
先週の土曜日から静岡県立美術館で始まった「鑑真和上展」のボランティアを対象とする内覧会に行ってきました。
鑑賞に先立って行われた森学芸員の説明や新聞の記事によると、756年 5度の渡航失敗にも屈せず、12年目の6度目にしてようやく日本の土を踏んだ唐の高僧「鑑真和上」はそのとき66歳であったと言う。
第一展示室には唐招提寺金堂に安置されるご本尊を守護する四天王立像のうち、多聞天と広目天の二像が鑑賞者を出迎える。ご本尊は、実物大の写真がエントランスホールに飾られているが、その大きさにびっくりする。
続いて金亀舎利塔が飾られている。これは和上の渡航の際、激しい風波のため舎利は海に没してしまったが、金色の亀が舎利を背に海中から浮かび上がってきた、との寺伝に基づく造形とのこと。蓮華唐草の透かし彫りが施された塔の部分に、和上が故国から持ってきたガラス製の舎利壷を透かし見ることができる。
「鑑真和上」坐像は弟子の忍基が見た夢から和上の死が近いことを悟り、その姿を映したものだそうだ。像の高さは80.1cm。見る人の感じ方にもよるが、正面と横あるいは斜めからの表情がちょっと違うように思える。横からの表情で目立つ、すっきりと伸びて尖った鼻に意志の強さを感じた。

この他に東征伝絵巻、梵天立像、帝釈天立像、如来形立像など国宝9点、重要文化財34件を含む約140点の寺宝が公開されている。
開催は8/31まで行われている。
ところで「鑑真和上」坐像は張子と同じ作り方だそうだ。粘土で原型を造り、その上に麻布を漆で貼り固め、乾燥した後に粘土を取り除く脱活乾漆造と呼ばれる技法を使い、朱や墨で彩色されている。とても手間と時間のかかる製法であったが、天平時代にはけっこう取り入れられた方法とのこと。ちなみに坐像の重さは約8kgぐらいだそうだ。
この作り方を、木の型に和紙を貼り付けて小学生に体験してもらう「夏休みワークショップ」が美術館実技室で7/29,30と7/31,8/1の2回に渡って行われる。
鑑賞に先立って行われた森学芸員の説明や新聞の記事によると、756年 5度の渡航失敗にも屈せず、12年目の6度目にしてようやく日本の土を踏んだ唐の高僧「鑑真和上」はそのとき66歳であったと言う。
第一展示室には唐招提寺金堂に安置されるご本尊を守護する四天王立像のうち、多聞天と広目天の二像が鑑賞者を出迎える。ご本尊は、実物大の写真がエントランスホールに飾られているが、その大きさにびっくりする。
続いて金亀舎利塔が飾られている。これは和上の渡航の際、激しい風波のため舎利は海に没してしまったが、金色の亀が舎利を背に海中から浮かび上がってきた、との寺伝に基づく造形とのこと。蓮華唐草の透かし彫りが施された塔の部分に、和上が故国から持ってきたガラス製の舎利壷を透かし見ることができる。
「鑑真和上」坐像は弟子の忍基が見た夢から和上の死が近いことを悟り、その姿を映したものだそうだ。像の高さは80.1cm。見る人の感じ方にもよるが、正面と横あるいは斜めからの表情がちょっと違うように思える。横からの表情で目立つ、すっきりと伸びて尖った鼻に意志の強さを感じた。

この他に東征伝絵巻、梵天立像、帝釈天立像、如来形立像など国宝9点、重要文化財34件を含む約140点の寺宝が公開されている。
開催は8/31まで行われている。
ところで「鑑真和上」坐像は張子と同じ作り方だそうだ。粘土で原型を造り、その上に麻布を漆で貼り固め、乾燥した後に粘土を取り除く脱活乾漆造と呼ばれる技法を使い、朱や墨で彩色されている。とても手間と時間のかかる製法であったが、天平時代にはけっこう取り入れられた方法とのこと。ちなみに坐像の重さは約8kgぐらいだそうだ。
この作り方を、木の型に和紙を貼り付けて小学生に体験してもらう「夏休みワークショップ」が美術館実技室で7/29,30と7/31,8/1の2回に渡って行われる。
Posted by 風車 at
20:04
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