2008年05月02日

「若冲」の塗り絵

 静岡県立美術館では、今年もゴールデンウィークに江戸時代の画家・伊藤若冲の「樹花鳥獣屏風」を展示さしている。

 タイルに描かれた絵のように、着色された小さな四角形を何万枚と集めてひとつの屏風絵とした世界でも珍しい絵だそうだ。
 なぜゴールデンウィークに展示されるのかははっきりしないが、この展示を機に毎年実技室で一般参加の普及事業が行われる。

 昨日と今日の二日間は、静岡市在住の画家・原木先生指導による「若冲の塗り絵」が行われ、13人が参加した。
 屏風絵の一部分が升目状に分割された下絵に水彩絵具や水彩色鉛筆で実際の絵と同じように塗っていくものである。

 先生からは「水彩色鉛筆は塗った部分全てを水で溶かすのではなく、色鉛筆として塗った部分を残し、一部を水で上塗りして水彩風に表現するのが良い」、「鉛筆の芯の部分をナイフで削り、その粉をティシュペ-パーでこするとパステル調になる」などのテクニックを指導してもらい、屏風の部分絵「麒麟(きりん」と「子犬」を完成させた。


 「塗り絵」と言って色使いやいろいろなテクニックが必要で参加した皆さんも苦労していたし、見ている私も勉強になった。

 また、明日から二日間は参加者全員で「升目」に相当する四角形を着色し一枚の大きな絵を仕上げるという「色彩アトリエ」が開催され、完成した「絵」は美術館のエントランスの床に展示される予定。  


Posted by 風車 at 19:08Comments(2)