2007年04月22日

「ごせっぽい」

 もともと静岡生まれだが、高校卒業後、大阪、東京、茨城で40年余りを過ごしてきたので、こちらに戻ってからご当地の方々の使う静岡弁が新鮮に聞こえてとても楽しい。

 一昨日、県立美術館でのこと、ボランティアやそこにいた人たちと静岡弁の話になった。このような話になると、ある年齢以上の人たちは止まらなくなる。
 このとき静岡で時々使われる「ごせっぽい」と言う方言の意味を今まで勘違いしていたことを知った。「清々しない」と思っていたのはまったく逆で「清々する」が正しいと教えられた。語源は「ごしょぽい」(御所ぽい)で"公家さんの清々とした所作"からきたそうだ。
 もっともっと勘違いしている多くの言葉があるかもしれないと反省した。

 昨日の朝日・天声人語に方言について次のような面白い記事があった。(抜粋)
 "宮城県栗原市が市民憲章を制定することになった。方言で文案をつくったが、不評に頭を痛めている。〈眼(まなぐ) 光をにらみ…腹ん中 熱(あ)っつぐ熱(あ)っつぐ…おれらいま風を切って走る〉。
これを市民にはかると、「東北の暗さが強調される」「田舎っぽい」といった否定的な意見ばかり目立ったそうだ。
「土地の暮らしと歴史がこもった言葉で独自性を」と、5人の制定委員は意気込んだ。方言学者からは「すばらしい」と励まされた。ところが、肝心の市民の胸には、あまり響いて
いないようだ。"
 なかなかユニークな発想と思いますが、どちらの意見に賛同するか、難しい問題です。



Posted by 風車 at 21:11│Comments(2)
この記事へのコメント
方言は私も残したほうが良いと思うし、もっと使ったら良いと思います。関西の人達は平気で使うのに東北の人達は使わない。私は東京近郊から出たことがないので東京弁?(下町)ですが、イントネーションには苦労しています。いまだにアクセントが上手くいかないときがあります。私の発音通りに打ち込むと変換できない時があります。いまだ苦労していますが楽しんでいます。
Posted by つくばね at 2007年04月24日 09:09
私は、地元のラジオ局のリポーターがある事柄について、街中で通行人に意見を求めた時、その回答者の発言、イントネ-ションで地元の人かわかります。それほど、静岡弁は特徴があるようで、ないのが特長です。

私たちが、長年慣れ親しんだ「静岡弁」は準標準語といわれるほど東京の言語に近いのは、駿河の国(駿府)が、徳川幕府の所領であったことと関係があるといわれています。

また、静岡県人は、日常生活、食べ物の嗜好、ものの考え方、商品の購入行動が、全国平均的であるといわれ新商品の全国展開の発売にさきがけて、静岡県で新商品のモニタリング調査を行うと聞いております。

このように、中庸の精神をもった静岡県人は「のんびり」、「おっとり」、「争いごとをしない」「他者に流されやすい」「競争心が少ない」など長所、短所をかねそなえている面がありますが、それは見方次第だと思います。
Posted by 風 魔 at 2007年04月24日 17:35
 
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