2007年04月19日

「見当」違い

 このところバレンや絵の具を版木に移すための"運び"と言う道具を作ったりして肝心の版画を制作することから離れていました。
 以前に写真をパソコンのレタッチソフトを利用して処理すると面白い図になることを紹介しました。それは赤、青、緑の三色で表すのですが、今回の試みは3つの色を版画で彫り、合成することです。

 貼付した写真を見てください。
「見当」違い色刷り版画の場合、「見当」と称する"位置合せ"を使います。中央の緑が正式の位置です。次に赤を摺るときに、間違って別の「見当」を使ってしまったために緑から大幅にずれてしまいました。せっかくなので青を摺るときには意識的にずらしてみました。本来のものとは違いますがこれも面白いと自分では思っています。

 正式版はこちらです。光の青、赤、緑が重なると白くなるようですが、絵の具では当然変わってきます「見当」違い
 なお、背景は版木の板目が出るように心がけたのですが、なかなかうまくいきませんでした。ちなみに大きさははがきサイズです。



Posted by 風車 at 20:26│Comments(0)
 
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